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第11話
目が覚めるとそこは見に覚えのある造りの部屋
だった。
「店…じゃ…ない?」
自分の足には足枷がついており、左足には、キ
ラキラと輝くジュエリーがついていた。
手にも手枷がついており、遠くへは行けないよ
うになっていた。
「あ、目が覚めた?」
「…義兄、様?…」
「あぁ、ここ実家に似ているでしょ?でも実家
じゃないよ。僕の新居なんだ。
数年前に実家を出てくらしているんだ。」
「…義兄様…どうして?」
「そんなの決まっているじゃないか。
深雪と一緒に暮らすためだよ。」
義兄様は寂しげに笑い僕を見つめている。
「これから僕が、側にいるから。それに子ども
もいずれ出来るだろうし。」
義兄様の言葉に血の気が引いた。
「ッ!…義兄様、やだ…。」
「何を言ってるの?…深雪に拒否権なんて無い
んだから。」
義兄様は僕の足枷を引っ張り僕を仰向けにさせ
る。
「ひっ!…やッ!…」
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