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第26話 ペットの躾 ④ ※
「くっぁ、あっ、ああぁぁぁ───」
ツプッと挿し込まれたノズルの感触に一瞬呻いた亜樹の喉から嬌声が上がった。
新しく封を切ったばかりのローションのボトルが、和真の掌の中で潰されていた。一気に奥に注ぎ込まれた圧の苦しさに、亜樹がハクハクと口を開閉させる。
「今度こそ零さないようにな」
衝撃に震えるお尻を和真の掌が丸く撫でた。
「くぅっ、うぅぅ……っひっ!ひぁ、っあっ……」
再び含まされた指が何度か大きく出し入れされる。そして直ぐに出て行った指が、別な指と共に中へ潜り込んできた。
受け入れることに慣れた亜樹の柔軟な蕾なら、2本の指を含むことぐらいは簡単なはずだった。だけど、ジェルを零さないように力を込めた窄みへねじ込まれるには、それはつらい太さになる。
引き攣った声に構わず奥まで含まされた2本の指が、中を広げるように開かれた。
「あっ……あぁ、あっ……」
そのまま下がっていく指に、亜樹がダメだと大きく首を振る。
「でちゃ、う…ま、た……こぼ、れちゃ、う……」
「じゃあ、もう一回入れるか?」
「やだ、やだ…もう、いれ…ないでぇ…おねが、い…ださない…で……」
これ以上含まされたらどうなるのか。こんなに何度も、何本も、含まされた事なんか一度もなかった。経験したことのない淫虐への不安に、亜樹が止めて欲しいと繰り返す。
「じゃあ、どうする」
「……な、に?」
「これ以上、ジェルは嫌なんだろ?」
そう、ジェルはもうイヤだ。
(ジェルをこれ以上、入れられないために───)
「ビ、ズ……ビーズを、いれ、て……」
「まだ指2本分しか開いてないぞ」
「それでも、いい……おねが、い……ビーズ、入れて……」
「苦しくても、そっちが良いって、お前が言うなら仕方がないな」
口角を上げるように和真が笑って、手元に転がしていたビーズを手に取った。
「じゃあ、力を抜いてろ」
先端にある1番小さなビーズが蕾に押し当てられる。ジェルの滑りに促され、それは呆気なく身体の中へ収まった。
ローターよりも小さなビーズは、身体の中でも大した違和感はない。だけどそれに安心できないことを亜樹は経験で知っていた。
一瞬だけ広がって、すぐに固く閉ざされた蕾に2個目のビーズが押し当てられる。
このビーズには色々なサイズの玉がランダムに結ばれている。始めのビーズの2倍以上の大きさの2つ目の玉は、この中でも大きめの方だった。
それでも記憶にあるそれよりも大きく感じるのは、不安のせいだろうか。
強引にこじ開けられるような感触に、ジェルを零さないように力を込めたままだった蕾が引き攣った。
「ひっあ、まっ、て、ゆっく、り…ひっ、あぁぁ……」
抵抗なく含めきれるものじゃない。それは分かっている。でもせめてその衝撃を和らげたかった。
慌てて力を抜きながら、せめてスピードを緩めて欲しいと声を上げる。
その声に応じてくれたのか。今にもねじ込もうとしていた和真の動きが止まった。
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