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Ⅳ 大切な気持ち①

もう鯉のぼりだってなんだっていいさ。 今夜はハロウィン🎃仮装だよ。 俺、鯉のぼりの仮装 魔女に狼男に吸血鬼 鯉のぼり うぅっ、浮いてる~ でもね!外国人さんにはモテモテだったんだよ。 さっきもアメージングって喜ばれちゃった♪ だけど…… 競パン'sが来ない。 巻かれちゃったみたい。 この人混みだ。 俺、本当に花嫁になったらどうしよう。 もう二度と戻って会えなくなるのかなぁ 『どうした?妃』 『浮かない顔をしているな』 「俺、あの二人に会いたいです」 二人が大好きだから。 だから…… ごめんなさい、の言葉はプリンス二人の人差し指に遮られた。 唇の上、しっと指先が置かれている。 『今夜だけ我らの花嫁になってくれないか』 『一目惚れではない。我ら海底人は心を結ぶのだ。お前の心根の優しさに我らは惚れているがゆえに、お前を大切にしたい』 チュッ……って、両頬っぺたに同時にキスされた。 『諦める訳ではないが、強引な事はしない』 『時間をかけて説き伏せるからな』 彼らは永く時を生きる種族 『お前が生まれ変わる日を待つ時間など短い』 『愛しているぞ、妃』 「生まれ変わったって、京太は渡さないよ」 「橋本を大切に思うのは俺達も同じだ 」 この声 まさか! 「「俺達は、真実の愛を持つ競パン's!!」」

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