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第3話

「う……んぅ……」 ようやく竜蛇の手が離れたので、犬塚はホッと体の力を抜いた。 だが竜蛇がハサミを手にして犬塚の正面に立ったのを見て、ビクリと体を硬くする。 竜蛇はドレスの裾から、ジャキジャキとハサミで縦に切り裂いた。 ハラリと薄い布地が開く。 「可愛いな。犬塚」 竜蛇が笑いながら正面から退くと、スクリーンに犬塚の半裸が映る。 「ッ!?」 パンティと同じ、赤いレースのブラジャーを着けられていた。 ワイヤー無しの透けたレースのブラジャーは、夜を盛り上げる為のもので下着の役割は果たしていなかった。 ぴったりと犬塚の胸に沿って、レース越しに乳首が透けて見えている。 犬塚は細身ではあるが華奢ではない。 背も高く、無駄なく鍛えられた肉体をしている。 女性らしさのかけらも無い青年の肉体を、申しわけ程度に覆う黒い切り裂かれたドレス。女物の卑猥な下着。 硬く勃ち上がり、パンティを濡らすペニス。 淫らな犬塚の姿に竜蛇は満足げに微笑む。 逆に犬塚は羞恥と屈辱に震えた。 しかも、あられもない姿を撮影されているのだ。 今度は背後から竜蛇の手が犬塚の胸へと伸びた。 レースの下着越しに女のような膨らみの無い犬塚の胸を揉む。 「ううっ!」 その屈辱に犬塚が呻く。 竜蛇は犬塚の耳を食んだ。片手で胸を揉みしだき、もう一方の手でペニスをしごく。 「ん……うぅ、ん!」 「どんどん濡れてくるじゃないか、犬塚。女装で凌辱されて興奮してるのか?」 「んんッ!!」 ガチャガチャと拘束具を鳴らして犬塚が暴れた。 「ちゃんと前を見ていろ。淫らで可愛いぞ。犬塚」 「ッ!」 犬塚は思わずスクリーンを見る。スクリーン越しに竜蛇が射抜くように犬塚を見つめていた。 竜蛇の手が赤いブラジャーにかかり、ブチッと引き千切った。 「ぅうッ」 露わになった犬塚の乳首を指先で引っ掻くように愛撫して硬く尖らせていった。 大きく股を開かされて拘束され、引き裂かれたドレスと下着を纏わり付かせた卑猥な犬塚の肢体が愛撫される様子は録画され続けた。

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