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第46話
「ああ、梓馬! 中狭い……!」
「ぅぅ……はぁはぁ時雨様のが入って、き、て……るぅ。あ、ああああふ深いのぉ、だめ。らめぇなのぉぉおお」
獣の様にまぐわりながら時雨様のペニスが上下する。
最近挿入(い)れてなかったから狭くなってたのかな?
何も考えられない。時雨様にぐちゃぐちゃにされたい。
「やっと受け入れてくれた、梓馬、ふぅ……今日の梓馬を離したくない。君を、君だけを愛している。だから感じて、喘いで? エッチな事沢山しようね」
「はぁん……ぅぅん……あんっ! 激しい……激しいよぅ。時雨様のが僕の中で暴れてる。き、気持ちいい! 時雨様好き好き、すき! いつまでも一緒に痛いですぅぅぅ」
「梓馬の本心がやっと聞けた。私は嬉しいよ。激しくて足腰立たないくらいにしてあげる。私の可愛い梓馬が私の腕の中にいる! ああ、幸せだ」
時雨様は恍惚といった顔で僕を見つめてくれる。
幸せ。どうしてもっと素直にならなかったのかな?
僕ったらだめだな。時雨様に可愛がってもらえることこそが喜びなのに。
荒れ狂う時雨様のペニスが激しく出入りする。大好きな時雨様の一挙一動を余すことなく僕は、感じて沢山イッた。
首筋を噛まれて絶叫したし、乳首を甘噛されて転がされてぞくぞくした。
首筋はやばかった。時雨様がかんだ所をぺろりと舐められれば舐められるほど、興奮してしまって。
時雨様はゴムなどつけずに、僕の中に挿入(い)れて、イク度に頭を撫でられたり、頬や唇に口づけしてくれたりしてくれる。
僕もひっきりなしにイッた。それこそ、なにかに取り憑かれたように、腰を振っていた。
「はぁはぁ……梓馬に薬を盛ってよかった」
「え!?」
アフターの時、時雨様の口からぽろりと出た言葉は『精力増強剤を盛った』と白状した。
そんなに僕の中に入りたかったんだなぁと感慨深く思っていると。
いつの間に自分がいやだったあの『嫌悪感』が消えていることに気づく。
時雨様はちょっと強引過ぎたけど、それでも、僕の心を前向きにしてくれたから感謝。
「時雨様、あの……」
「薬を盛ったのは悪いと思ってるけど、梓馬の中にはいり……」
「ちゅうっ! 大好きです。これからもお傍においてください」
目をパチパチさせながら僕の頭をそっとなでてくれる時雨様の手が暖かかった。
忘れない。絶対この手のぬくもりを。
暖かさを。
満ち足りた気分で僕は目を閉じた。
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