足がガクガク震えて、ジワジワとスラックスがシミを作る。 「…春馬、滅茶苦茶感じてるじゃん？もう中グショグショなんじゃないのか？」 下着の中は窮屈で苦しい。下着を下ろしたらすぐに飛び出してきそうなくらい張り詰めてる。 「…あ、ぁ…翔…」 「ん？…言う気になったか？」 「…も…ふぁ…しんど…んぁあ…ッ…」 「なら言え…簡単な事だろ？…素直に有りのままを聞かせてくれればいい。耳の穴かっぽじって受け止めてやる…」 グリグリ先端を刺激されると、快感が突き抜けて、腰が撓る。 「…イッ…イく…翔ッ…あっあ…イッちゃ…」 「言え、早く…」 「すッ…好き…あぁぁッ！！」 弓なりになった後、見事なまでに下着の中に射精したした俺はガクッと翔に撓垂れ掛かった。 「良くできました。」 はぁはぁ…と激しく呼吸を荒立てる俺の耳に聞こえたのは、満足げな翔の声だった。 ーーーーー 落ち着いた後、コワゴワする下着はそのままで、流石にお漏らししましたみたいなシミを作ったスラックスで下校出来る筈もなく、下だけジャージに履き替えた。 「バカ！バカバカバカ！！バカ者！！」 慣れた通学路を翔の背中をパコパコ殴りながら歩く。 「痛いって。つか春馬、もう一回聞かせろ。」 「嫌だね！もう二度と言ってやんね！」 外はもう暗い。それだけなのに、いつもと違う道に見える。変わらないのは、翔が居る事だけだ。少し小走りして翔の隣に戻った。 「本当、素直じゃないな。」 「悪いか！バカ！！」 バーバリーチェックのマフラーに顔を埋めて唇を尖らせた。 「つか、随分とスッキリした顔をしてるな、お前。俺なんて結構ヤバい状態だったのにそのままだぞ。」 「ざまぁ。お前なんてチンコ腫らせて歩いてりゃいい。」 「残念だったな。お前が着替えてる間に収めた。」 チッとわざと聞こえるように舌打ちした。 「それはそれは、ようござんした。」 「ま、不完全燃焼である事に変わらない。…なぁ…」 「んー？」 「ウチ寄ってけ。」 「嫌だね！お前、絶対如何わしい事する気だろ！」 「如何わしいって…」 翔が苦笑した。 「如何わしいは如何わしいだ！どうせまた、セックスさせなきゃイタズラするぞ…とか言うんだろ！！」 「なんで分かった！？」 「～ッ！！バカ者ぉー！！」 ゲシッと脛を蹴り上げると、翔がそこを押さえて踞った。 「…お、おま…そこは反則だろ…」 踞る翔をそのままにズンズン先を歩く。そして、足を止めて振り返って翔を見た。 「なぁ、翔………好きだ。」 涙目の翔が目をひん剥いて、そのすぐ後、長年一緒に居たのに、今まで見た事がないくらい幸せそうな顔をして笑った。