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第3話

素直に好きだと言うか、イタズラをされるか…2つに1つだ。 (そもそも、イタズラって何だ?) その内容によっては、イタズラされてもいいと思うくらい言いたくない。 「なぁ、イタズラってなにするんだよ。」 「秘密…と言いたいとこだが、恋人同士のイタズラの意味も知らない春馬に1つだけヒントをやる。」 「ヒントとは?言え!早く言え!」 ヒントと聞いて食い付いた。ラッキーと簡単な気持ちで居た。翔様、神様、仏様とすら思った。 「いいなぁ、その食い付き。」 ニヤリと翔の口元が歪んだ。俺の行動範囲を狭めていた右手が壁から離れた。俺も、背中に回していた手を離した。 「な、なんだよ、その裏が有りそうな笑い方は!」 「スペシャルヒントだ。イタズラってのはな?…」 そう言うと、右手が茶系のオーバーチェックのスラックスの上からペニスを撫で上げられた。 「ひっ!?」 唐突の事に思わず声が引き攣る。 「分かったか?ちなみに、早く言わないとエスカレートしてくから。」 「マジで…言ってんのか?…ぁ…ちょ…ッ止め…あぁ…」 話してる最中も、手は休む事なく動き続けてる。フニフニ揉まれると、少し高めの声が出て咄嗟に右手が口元を覆った。 「可愛い声は聞きたいけど、そうしててくれる方が助かる。」 「え?…」 「見回りの先生が来るかもしれないからな…」 耳元で翔がそう言った。耳に掛かる吐息にゾクゾクと身体が震えた。さっきのキスから甘勃して疼いてた事は気付いてた。触られた事で敏感さを増してそこに熱を集めながら疼く。下半身に目をやると、ペニスははっきりと形を作り、スラックスを押し上げていた。 「…ゃ…やだ…翔、やだ…ぁ、あ…ゃ…だ…」 思いっきり首を横に振る。翔の手は止まらない。止まるどころか更に激しく擦られる。 「止めてほしいなら言え、春馬…」 「…ゃ…あぁ…ッ…ダメ…だって…んン…」 キュッと左手が翔のカーディガンの胸部分を掴む。 (すっげ…気持ちいい…) 自慰しか知らないペニスが、予測出来ない動きに翻弄されていた。俺と翔は、セックスはおろか、触り合った事もない、キス止まりの関係だ。 (こんなとこでなんて…嫌だ…) 片手間なセックスはしたくない。初めてだし、ヤるならちゃんとした場所で、一生忘れられないくらい愛されたい。ココでそうなったら、インパクトがある分一生忘れられないかもしれないけど、俺が求めてるのはインパクトじゃない。翔と付き合う事になってから覚悟は出来てる。初めてを翔に捧げる覚悟…。だから、片手間なセックスなんて認められない。

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