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第7話
ボロいホテルだったが、我慢できずに志狼は鉄平を目の前のホテルに連れて入った。
部屋に入ってすぐにベッドに押し倒し、鉄平の服を剥ぎ取っていく。
「ああ! しろ……しろう入れて! 早く、いれてぇ……ああ!」
鉄平のアナルは女のように愛液を分泌して、下着をぐちゃぐちゃに濡らしていた。
「鉄平……ッ!」
息を荒げた志狼に下着をはぎ取られ、鉄平は大きく脚を開いた。そして、細い指を二本アナルに入れて、自ら開いて見せた。
「ここっ……いれて、しろぉが欲し……早く! してっ……抱いて」
「……ッ!!」
志狼は服を脱ぐのももどかしく、ジッパーを下ろし猛りきった男根だけを出して鉄平のアナルに一気に押し入った。
「あ、あぁああ─────ッッ!!」
「くっ……鉄平ッ!!」
鉄平のアナルは熱く爛れ、志狼の雄を歓喜して咥えこんだ。志狼はすぐさま動き出し、大きく激しく突き上げた。
「ああぅ、あ! あ! しろ……しろぉお!」
鉄平の華奢な腕が志狼の逞しい背に縋り付く。志狼の首筋を伝う汗を鉄平は必死になって舐めた。汗も精液も、志狼のものは何でも欲しかった。
「ああ……鉄平……鉄平……」
志狼はきつく鉄平の華奢な体を抱きしめ、これ以上ないくらい最奥まで男根を抜き差しした。
「アアッ! しろ……あ! あ!」
「ああくそ! イッちまう……ッ」
志狼が鉄平の首筋に顔を埋めて、セクシーな声で低く呻いた。
「イって……いっぱいイって……おれのなか……しろうので、いっぱいにして……あぁあ」
「鉄平ッ!!」
大きく突き上げ、志狼は鉄平の最奥に白濁を叩き付けるように注いだ。
「ああ……うれし……しろうの……あ、ん……」
「……鉄平……好きだ」
荒い息のまま顔を上げた志狼が鉄平に情熱的に口付ける。
「愛してる。鉄平」
「俺も、愛してる……俺のぜんぶ、しろうのだよ」
大好き、と言って鉄平は笑った。志狼の胸が甘い切なさで締め付けられた。
志狼は鉄平と繋がったまま、スーツのジャケットとシャツを脱いだ。鉄平を抱き上げ、対面座位の体位で裸の胸を合わせて抱き合う。
鉄平と志狼の鼓動が重なる。
これからはずっと同じリズムを刻み続ける。いつか志狼の鼓動が止まる、その瞬間まで。
最後の最後まで鉄平は志狼と共に在るのだ。
「ああ、しろう。しろう……もっと、もっとして」
「鉄平」
二人は唇を甘く貪りあい、夜明けまで激しく求め合った。
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