13 / 13
神山の優しさに触れて
神山が保健室から拝借してきたバスタオルで体をぐるぐる巻きにされ、再び横に抱っこされ、トイレを出たら、お腹の大きい女性が、白目も見えるほどに目を見開き、喚き散らしながら保健室に入って行くのが見えた。
神山は、くるっと体の向きを変えると、非常口に向かった。「声出すなよ」小声で囁くと、周囲を警戒しながら、外に出て、駐車場へ真っ直ぐ向かった。
「先生?」
「大丈夫だ、心配するな」
神山は車の後部座席のシートを倒し、そこに僕を寝かせると、上に覆い被さってきた。
ずしりとした彼の重み、匂い、仕草、その全てがこんなにも愛おしいとは。
早急に唇を塞がれ、浅ましいとは分かっていながら、自分から、足を彼の下肢に絡めた。
「せんせい・・・すき・・・」
「出来たら下の名前で呼んで欲しいな」
「名前・・・?」
クラスメイト達が変な名前‼ってバカにしていたっけ。確か・・・。
「ーー信二郎・・・さん・・・」
「さんはいらない。呼び捨てでいい。心、誰よりもお前を愛してる・・・」
神山の真剣な顔初めて見たかも。笑っちゃいけないんだけど、駄目だ。笑いが込み上げてくる。
「普通笑うかな⁉」
「だって」
「だってじゃない。人が真面目に話しをしているときは、ちゃんと聞けっていつも言ってるだろう」
むすっとした神山に、片足を掬い上げられ、双丘の奥の秘所に、何かをグリッとねじ込まれた。
「信二郎、これってまさか」
「お仕置きだ。チョコだけじゃもの足りないだろう」
ふふふと、不敵な笑みを浮かべ、自分の下肢をお腹に擦り付けてきた。そこは、すでにガチガチに硬直していた。
熱くたぎる彼の雄の荒い息遣いに、全身にゾクゾクしたものが広がっていく。
「信二郎の、挿れてーーお願いだから・・・」
とろんとした眼差しで見上げたら、彼の表情が一変した。
「たく、お前は、煽るのが上手い」
信二郎は手早く、スボンをから雄を取り出すと、後ろの蕾にグイグイと捩じ込んできた。
「信二郎の、すっごく気持ちいい。チョコがね、ゴリゴリ擦ってくるのーーもう、だめ・・・早く、動いて‼」
「あぁ、思い通りにしてやるよ」
そのあと、わき目も憚らず、どろどろのチョコまみれになりながら、互いを貪るように求め合い、蕩ける位甘く愛し合った。
神山と恋人同士になって、初めて過ごすハロウィンは、チョコよりも、もっと甘い蜜月の始まり。
勿論、彼との関係は弟たちには内緒だけどね。
吉川先生と律君も、最後は一緒になったみたい。詳しい事までは知らないけど、信二郎がそう言うなら本当だろう。
また、Wエッチするかって、彼。
金輪際、絶対しませんから‼そう言い返したら、じゃあ、2度と縛ってやらないから、そう言われた。
仕方ないから、渋々、あと一回だけ約束した。今度は、律君に負けないくらい、信二郎とラブラブな所を見せつけるつもり。
ともだちにシェアしよう!