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第25話
映画を見た帰り、僕達はゲーセンに来てた。
もう夕方だったからそこそこ学生も多くクラスメイトとかにバレやしないか内心焦っていたけど白羽はお構いなし。
UFOキャッチャーでぬいぐるみは取るしお菓子は落とすし、僕がトイレにちょっと離れてた隙きに時価10000円はくだらない高級な低反発枕までも取っていた。
「これで今日も泊まれるな‼」
白羽は自信満々に枕とペケモンのサトルの相棒『ペカチュン』のぬいぐるみを両手に抱えている。
「凄いけどなんでこのぬいぐるみなんで取ったの?」
「べ、べつにいいだろ!俺これ初めて見たから興味本意ってやつ?」
顔を赤面にしながらもそれを隠す手が今は塞がっている。咄嗟にペカチュンに顔をうずめた白羽がそれはそれは可愛かった。
それと同時に一目惚れされたペカチュンに嫉妬した。
「そういえば今日も泊まるつもりなの?流石におばさんにも申し訳ないよ」
「じゃ、お前風呂はどうすんだよ」
「椅子あるし別に大丈夫だけど」
「じゃ、飯はどうすんだよ座って料理は出来ねーぞ」
「コンビニでいぃ…」「言い訳ないだろうが」
「誠がよくても俺は許さん。お前は黙って泊まらせろ」
「畏まりました。」
もう、何も言えないよ。
これでよし。と鼻息ふかしながら白羽は家に電話して程なくお泊り会2ラウンドは決定となった。
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