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第10話
「はぁ、んッ……! や、ぁ……あ!」
濡れた音が耳まで犯す。優希の中を蹂躙する誠一郎の指に力が込められるのが分かった。浅い場所から奥まったところへと隘路をこじ開けられる。
もう、限界だった。
「んぅ、んっ…うう……ぁあ…」
優希は腰をくねらせて、指がもっと奥まで入ってくるように導く。我が子のそんな淫らな姿は、誠一郎を一気に興奮させた。
「もう、いいか……?」
「ッ…来て…! もう大丈夫、だか、らぁ……」
震える声は恐怖のせいではない。昂ぶった感情がおさえられず、全身が震えてしまうのだ。
欲しくて欲しくて、もう我慢できない――。
「……わかった。挿れるぞ」
血の繋がった親と子で、交わりを持つ。なんて罪深いのだろう。
だが、二人で堕ちていこうと決めたのだ。二人はもう、迷わない。
この交わりは、心から愛し合っている証なのだ。
「あぁ――……ッ!!」
指を引き抜かれ、かわりに熱い剛直が熟れて開花を待っている蕾にあてがわれる。それを待ち望んでいた優希は、歓喜のために涙を零した。
「愛してる……優希」
その言葉と同時に、優希の中に誠一郎の欲望が突き立てられた。
「ひぁああん!!」
甘く淫らな嬌声が無機質な部屋に響く。外にまで漏れ聞こえそうなほど高い声を塞ぐように、誠一郎は優希にくちづけをした。燃え上がるような激しいくちづけだった。舌が絡みあい、唾液が口の端から溢れていく。夢中になり、呼吸も忘れて二人は求め合う。やがて誠一郎の方から唇を離すと、瞳を潤ませ、息を荒くする優希が目に映った。
「いやらしい魔女だ……キスをしただけでナカがうねり始めたぞ」
言いながら、誠一郎はグッと腰に力を入れる。先端だけでなく、すべてを優希の中へと沈めるように突き進んできた。
「ああっ…あぁん、っ、おっきいの、くるっ……!!」
狭い道が押し拡げられて、誠一郎の形に作り変えられていく。優希の媚肉は誠一郎をみっちりと包み込んで離さなかった。
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