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第11話

「可愛い優希……っ、もっと深くまで…愛してやる……」 「あいしてっ…! もっといっぱい……パパで満たして…ッ…!!」 「ああ、わかってる。お前の全部をもらうぞ……っ」  勢いをつけて誠一郎は腰を叩きつけた。深いところまで穿たれた優希は、壊れたような声をあげ、背中を反らして衝撃に耐えた。そこからは、獣のような激しさが優希を待っていた。 「あっ、ひッ……ああ、ああっ、あああ……!!」  言葉をなくし、止むことの無い抽送に優希は乱れた。父の欲望の熱が直に伝わってくる。奥の奥まで犯されて、これ以上ない幸福感を覚えた。 「んんっ、あ、ぁうッ、あッ……ぁあんッ…ん!」  太く張り出した部分が優希の弱いところを擦り上げ、抉っていく。その度に脚が勝手にビクビクと跳ねてしまう。あまりに強い快感に、涙が止まらなかった。  ――愛されている。誠一郎の愛で満たされている。  これ以上ない快楽と幸せに包まれて、もうどうにかなってしまいそうだった。  肌と肌がぶつかり合い、パンッ、パンッと音が鳴る。力強い責めに、優希は止め処なく蜜を溢れさせた。 「うれ…し……こんなに、パパに……愛されてっ…」 「俺もだ。こんな、幸せな気分、知らなかった……ッ」  ギッ、ギッと机が軋むが、そんなことは気にもならなかった。ただ愛している。それだけが二人を突き動かしていた。 「あっ…だめ…イくっ……! イっちゃう……!!」 「まだ駄目だ。我慢、できるな?」 「あぁんッ、無理っ、できない…ッ…ぁああ!」  込み上げてくる熱流を、肉茎の根元を握りしめるという荒技で止められて、優希は肩を震わせた。絶頂がすぐそこに迫っているのに、誠一郎はそれを戒める。口元に薄く笑みを浮かべている様子から、意地悪をされているのだと優希は悟った。

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