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お仕置きされたいの?
「イったら、ここにコックリングつけるからね」
言って、筋が浮き出るくらいに勃起した幹の根本にちゅっと軽くキスをした。
「やっ、は……ぁっ、ひぃ、くッ、ぃやだぁっ」
か細い悲鳴のような声をあげながら、テツヤさんは必死で射精を我慢しているように見える。
血管切れそうなくらいに首筋まで顔を赤く染め、歯を食い縛っているのがなんとも情欲を煽った。
これほどまでに快楽を得られるのに、玩具が恐いなんて。莫迦らしくて笑いそう。
きっと隠しきれずに弧を描いた口許で、俺は人差し指と中指を半分以上引き抜き、そこにもう一本、薬指をそえる。
「痛かったら教えてね?」
「っふ、ぁ……? ぁ、あっ! やぁっ、──ッ!」
テツヤさんに柔らかく微笑むと、ずぶずぶと粘着質でいやらしい音を響かせながら、内壁を巻き込んで三本の指を挿入した。
指は案外すんなりと入った。けれど、入り口がぎちぎちに俺を締めつける。
テツヤさんは眉根を寄せ、苦痛が混ざったつらそうな表情。
足と腰が戦慄いて、手はもうシーツすら掴めずに、ただ宙を掻いていた。
「……大丈夫?」
「っは、ひ……ッ」
「じゃない、か……」
たっぷりと目の縁に溜まった涙が、今にも零れ落ちそうだ。
ひくひくと身体を震わせる彼に顔を近付け、いとおしむように、汗の滲む額、目許、そして頬へそっと口付ける。
指は一度浅いところまで引いて、前立腺に当たるよう小刻みに震わる。でも無理に抽挿を繰り返したりはしない。
彼が傷付かないように、まずはこの違和感に慣れてもらわないと。
「あ、は……はいって、るッ」
「うん、痛い?」
「ったく、はない……けど、きついっ、く……っ」
「だろうね」
──最初は仕方ないよ。
そう言って、突き入れた指はそのまま、関節を折り曲げたりバラバラに動かしてみる。
内側からじわじわと拡がっていく感覚がたまらないのか、テツヤさんは目を瞑ってぞくぞくと身を戦慄かせていた。
「っん、ぅ……っ」
「ちょっとずつ柔らかくなってるよ。熱くてとろとろで、指、溶けそう」
「……っや、言うなっ、ぁッ」
「テツヤさん、顔見せて」
頬をべろまりと舐めあげて、唇に吸いつく。
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