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第5話

体育館では長い長い来賓紹介祝辞、入学生代表の挨拶、校長の挨拶などの入学式が終わると、1年間お世話になるクラスに組ごとに並んで向かう。 「えー、今日から君達の担任、八代彰人だ、中等部にいた人は知ってると思うが初めましての人もいる!改めてよろしく!保護者の皆様お子さんをお任せ下さい!俺が立派な社会人にさせてみせますよ!」体育教師並の熱血教師だ、正直嫌いじゃないタイプだ。 「なぁ、お前って杏蓮だよな?てか中等部に居なかったよな?」 「あ、うん、外部生だよ。よろしく」 「おい、よろしく。俺は久木友也、内部生だからこの学校のことはよくわかるとは思うから、わからないことあったら言えな」 「うん、ありがとう」 この学校に占める内部生は八割と言われ、外部生は2割。そんな中で生活をするということで馴染めるかも不安に煽られていたが九木のおかげでその不安も取り除かれた。

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