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第6話

「じゃあ今日はこれで終わり!外部生は帰りに昇降口で運動着と体育シューズを受け取って帰れよ〜じゃあ起立!」 一斉に席を立つ 「じゃあ、代表に…じゃあ俺の目の前の小泉!号令よろしく」 「あ、はい。…ありがとうございました」 小泉の挨拶で一斉に 「ありがとうございました」っと述べると、内部生は知り合いなのだろう、グループが既にできており駄弁っている。 「そうだ、司さん……」 教室の後ろを見渡すと居なかった。 廊下にいるのだろうかと廊下に出てみるとやっぱり居ない、スマホを見てみると司からの連絡が一通。 (ごめん!杏蓮、さっき急な仕事が入ったから行くね!ほんとごめん!) 送られてきた時間は入学式が終わって直ぐ。仕事ということは編集者さんから招集がかかったのだろう。締切を2週間も先延ばしにしていたようだから招集かかるのは仕方の無いことだ。 杏蓮は昇降口で運動着と体育館シューズを受け取ると颯爽と家に帰る。 その途中の事だった。 「なぁ、お前、如月彩花の息子だろ」 ガラの悪い男の人が話しかけてきた。それもお母さんを知っている人……。 「そ、そう、ですけど……」 「やっぱりな、似てるな、彩に」 なんだろう、マジマジと見てくるこの目。懐かしい感じがする。 「あなたは誰ですか」 「あぁ、俺?」 名刺を差し出す彼の名は [如月裕二] 「これお前の父ちゃん、浩司くんに渡して、連絡くれるように言って、因みに俺はお前のホントのお父さん、じゃあな」 「まって、それってどうゆう事ですか!」 「詳しくは父ちゃんに聞きな」 家に帰ると何時も通りの静けさのはずだが杏蓮の心臓が大きく鳴っているように聞こえる。 * * * 「お父さんいつ帰って来るんだろう……」

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