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第23話
「あっ…!」
いきなり真琴が何か思い出した様に声をあげた。
なんや?
「くす、り…。貰えないかな…。」
「あぁー、ヒートサイクル中やったな。まさかずっと我慢しとったん?」
「いや、なんか驚きで…、引っ込んでたんだけど…あの…、その、、」
あー、またちょっとずつ気持ちよくなってきたもたんやな、顔が火照っとる。
…うぅん、ここで薬渡すべきか、
それとも、ヤるべきか…。
まぁ、普通は後者やろ。
「わぁっ、なに!離してよっ!」
「いやぁ、悪いけどそんな可愛く涙目で訴えられてもなぁ…、誘ってんの?」
俺は真琴の上に跨って、真琴の腕を一つに括った。
「なっ!?誘ってるわけないだろ!ほんとやめてよ!離せっ!」
あーぁ、半泣きになっちゃって…。
マジで、泣き顔そそるねん。
「気持ちぃことしたいやろ?俺とやろーや。あんな奴ほっといてさ。俺があいつの代わりにあんたを愛してやるわ。」
これはマジ。
結構一目惚れやから。
俺があいつの代わりに真琴を愛してやる。
……会って間もないけどな、、、。
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