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第22話
とにかく、真琴は可愛ええなと、思った。
こんなん、初めてや。
なんか、エロいフェロモン出とるし。
…めっちゃ俺好み。
ほんまは、薬ある言うて家連れてって、ちょっとからかってから、ヤったろおもてた。
だって、道端でえっろいフェロモン出しまくりなんやで?手出さん方がおかしいやろ。
いつもは、黙ってても女も男も寄ってくる。
俺からなんか話しかけへん。
勝手に寄ってくるんや。
やけど、久しぶりやな。
こんなに人のこと知りたい思ったの。
でも、真琴の番はうっざいオッサンや。キャンキャン喚いて…、まるでうっさい負け犬や。
しかも、真琴はさっきから泣きそうな顔しとる。
きっと、あんな番のせいで辛いんやろな。
俺なら幸せにしたれるやろなぁ。
こんな自分の考えに笑いそうやった。
何考えとんねん、おれ…。
やから、運命の番の話を真琴にした。
Ωはαと番を解消しても、運命の番とだけは3年後にもう1度だけ番になれるって。
案の定、真琴はこの話を知らんみたいやった。
驚きを隠せやん、って顔しとる。
あぁー、なんでやろ。
こんな戸惑って泣きそうになってる顔。可哀想やと思うはずなんやけどなぁ…。
…めっちゃそそる。
はぁ、ヤりてぇ。
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