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雄太はなかなか和泉ご所望の痴漢プレイにすんなり手が出せずに、しばし彼の背後で逡巡した。 ぷしゅうううっ 駅に停車した電車の扉が開閉されて、乗客が増え、背中にかかる圧が増した。 思わずさらさらの髪に鼻先を埋め、雄太は、より近くなった彼との距離に覚悟を決めた。 和泉さんのため、俺、頑張ります。 雄太は深呼吸すると空いていた右手を……。 むにゅっ 加減がわからず、とりあえず右サイドのお尻を揉んだ瞬間、目の前の肩がビクリと震えた。 あ、いきなりで、びっくりさせちゃったかな。 咄嗟に遠ざけた手を、今度は、宛がうくらいのソフトタッチを心がけて、再び伸ばす。 さわさわさわ…… すると目の前の肩は相変わらずびくびくと震え続けた。 「……」 あまりにもリアルな反応に、臆していたはずが、やたら興奮してしまった自分に雄太は密かに失笑する。 完全に和泉さんの変態癖が伝染してるよ、俺。 荷物はスポーツバッグのみで、両手が自由である雄太は、左手もソフトタッチに参加させた。 さわさわさわさわ…… 触れるか触れないかの距離で両手を尻丘の上に這い回らせる。 どんっ いきなり片肘で胸を突かれた。 ああ、最初は嫌がって抵抗するっていうパターンか。 この場合、俺は……無理矢理って感じ? なのかな? 雄太はソフトタッチを切り上げて、少々強めに両手で尻の肉を掴んだ。 びくんっっ 掴んだと同時に肩がぶるりと波打つ。 ぐにぐにぐにぐに 広げた五指で柔らかな肉を揉みしだく。 スラックスに深い皺を刻んで、服越しに、指の腹をお尻に食い込ませる。 俯きがちだった彼がさらに項垂れるのを見、雄太は、和泉さんはエロ役者だな、と感心した。 感心しながらも揉み回す手は休めなかった。 ぷるぷると震え続ける肩が愛らしい。 深く俯いている分、雄太の視界には白いうなじが誇張されていて、雄太もまた、顔を伏せた。 ふぅっと息を吹きかける。 ぞくぞくっ 一瞬で粟立った首筋。 雄太は強めに尻を揉みながら、今度は、ちろりと舌先でうなじを舐め上げてみた。 ぞくぞくぞくっ うわ、なんか、堪らない。 なんか、やばいな、これ。

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