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19-美人痴漢とW目隠しプレイ
「二人とも目隠しって危なくないですか?」
「大丈夫じゃない?」
「しかも手錠で繋ぐんですよね?」
「そうだけど」
「も、もしも火事になったりしたら、ご、強盗が来たら!?」
ラブホのファンシーなベッド上に置かれているのは手錠一つとアイマスク二つ。
やたら不安がる雄太の頭を和泉はイイコイイコと撫でてやる。
「その時は僕が雄太君を守ってあげる」
和泉の洗練された卒ない微笑に高校生雄太はきゅーーーんとなる。
すぐに年上の恋人に流されてこくんと頷いてしまう。
「ふふ、じゃあ、つけちゃうね」
え、もう? と思った雄太、そんな戸惑いなどどこ吹く風で和泉は嬉々として手錠を手にとった。
まず雄太の右手にがしゃん。
次に自分の左手にがしゃん。
「僕と雄太君、繋がったね……?」
スーツは脱いでいたが、まだワイシャツもスラックスもネクタイも身につけたままの和泉と、同じように七分袖のシャツもジーンズも身につけたままの雄太。
「次は雄太君が僕にアイマスクつけて?」
「え、服は?」
「つけてから脱がし合わない?」
「えっ?」
「その方が興奮しない?」
よくこうもえろいことばっか思いつくよな、和泉さん。
高校生の頃はどんな感じだったのかな?
えろえろ高校生かな?
「雄太君、何勝手に一人で興奮してるの?」
「えっあっえっ」
「ほら、つけて……?」
眼鏡を外していた和泉が目を瞑って顔を突き出してくる。
キスするときと同じ角度だ。
雄太が我慢できずにちゅっとキスしたら、薄目がちに見つめて「こーら」と満更でもなさそうな笑みを浮かべて色っぽく注意する。
きゅんきゅんしっぱなしの雄太はわたわたとアイマスクを和泉につけた。
和泉は雄太が動きやすいよう手錠で繋がれた左手を脱力させていた。
そうして目隠し和泉の出来上がり。
こげ茶色のさらさらした前髪が僅かにアイマスクにかかり、綺麗に整った程よい高さの鼻梁が強調されている。
半開きの薄赤い唇の色味がいつにもまして鮮やかなような。
やたら誘惑の蜜を含んだ花片のような。
「んっ?」
まーた我慢できずに雄太は目隠し和泉にキスした。
たった一つのアイテムでぐっと色気の増した和泉を間近にし、一気に発情モード、盛ったワンコみたいに夢中で口づける。
舐めるように、しゃぶるように、奪うようにキスを。
「ぅ……んっ……ふ」
一番の性感帯を最愛なる恋人に委ねた和泉は、全身をくすぐるような甘い刺激にうっとりしながらも、手探りでもう一つのアイマスクを拾い上げると。
雄太の片耳に紐を引っ掛け、もう片方の耳にも引っ掛け、右手のみですぐに発情中の高校生彼氏へアイマスクをとりつけた。
「外したらお仕置きだからね、雄太君?」
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