46 / 132

朝から×××

  ――温かい。  俺は寝ぼけつつも、横に寝ている者に抱きついた。  ……抱きつい、た。  うわああ。この温かくて、抱き心地抜群な人って――。  寝ぼけてぼーっとしていた頭が完全に覚醒し、目をばっちり開けた。 「……うわあっ」 「碧おはよう」  視界に千秋さんの微笑みが至近距離にあった。  朝一番に好きな人の顔を見ることができる、本当に幸せなことだなー。なんて思いながら、千秋さんを見詰めた。  って、あれ。  千秋さんは俺より先に目が覚めていたってことは、俺の寝顔がばっちり見られていた…?  違う。昨日……。  昨日もっと恥ずかしいことしたんだ――。  俺は昨日の夜の情事を全部思い出した。  しかも、千秋さんにふぇ、ふぇらされて、あまりにもそれが気持ちよくてイって気絶してしまった。  さすがに、最近あまり自分でも慰めていなかったとはいえ、イって気絶するなんてかっこ悪い…。

ともだちにシェアしよう!