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―― とある日曜日の朝。 朝というよりか、もう昼に近い時間だろう。 降り注ぐ陽射しが、そう告げている。 俺は、惰眠をむさぼり 温かい布団の中で 浅い夢の中をふわふわ漂っていた。 内容は覚えてないけど、何だかいい夢を 見ている・・のは なんとなく分かる。 ああ・・・なんて いい日・・・。 今日は、バイトもないし、 1日中 寝てよう・・・・。 起きることを早々に諦めた俺は 深い眠りに堕ちていく・・・。 この瞬間は。 例えるなら・・・そう。 どんなセックスより、極上の快楽。 ああ・・・気持ちいい・・・・ そう思って 最上級の快楽に身を委ねた・・・ まさに その時。 『おい、起きろ。』 同居人、兼、恋人である 直紀(なおき)の 声がして・・体を大きく揺さぶられる。 『・・んん・・・・なに?』 『起きろって。』 『ん・・・?・・・どしたの・・・?』 同居というより、実際は居候の俺。 ジャマしないでよ・・・とは言えず、 眠くて、開かない目を・・・なんとか こじ開けて 声のする方へ向けると。 あろうことか、直紀は立ったまま しかも、足で・・・俺の体を揺さぶっていた。 俺の最大の楽しみである睡眠・・いや、 惰眠を中断され、起こしていたのが ・・・・・・・・・足!! これは いくらなんでも 酷すぎない? 『・・・なに。』 怒ってますアピールで、ちょっと 不機嫌に声を出すと・・・直紀の顔が 鬼の形相に変わっていく。 ―― あ、まずい。 どうやら本気で怒っているらしい。

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