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第32話 いやあぁーん

次の日から数日間ミクはおかしかった。 彼は俺の専属メイドだから、時間があれば一緒にいるのは当たり前だけど、なんにでも健気なミクはいつにも増して必死な様子だった。 それで時間があればこう聞く。 「坊っちゃん、僕に何かしてほしいことはありませんか?」 「……んー?今課題中だから特にはないかな」 「じゃ僕の自由時間にしてください!!」 「あぁ、いいけど」 そう俺が許可を出すと、俺から少し離れてスカートをめくり、紐パンティーを鬯結びをする練習をモゾモゾと始める。 ミクが大好きで仕方がない俺にとっては、見たいのに見れない『ミクの一生懸命の練習』だ。 ああああ、そんなミクを見たいし手助けしたい!! 振り返ってその健気に練習しているところを盗みみると、ミクはニコニコ笑顔で俺を見てくる。 「坊っちゃん、何かご用ですか?」 「……いや、ミクも頑張ってるなと思って」 「はい、一緒に頑張りましょう!!」 だからいくら美味しい状況でも振り返ることが出来ない。 いっそ課題がなきゃ、ミクの一生懸命が見れるのに!!

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