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♥第14話
薄い天外のカーテンから明るい陽射しがかすかに入る。
「…?…ふわぁっ…んん。」
ゆっくりと体を起こすと、既に紅茶が淹れられていた。
プレートの蓋をあけると温かい紅茶のポットと
サンドウィッチがあった。
メモには
“皆でおでかけさせてもらいますのでゆっくりとお休みなさってください。高木より。”
と書かれてあった。
「…?…少しさみしいなぁ。」
ふわふわのワンピースに着替え、今日はふわふわのモコモコになった。
透さんは当然、仕事だし…。
「…っ!腰がぁ…」
昨日、意識を失うまでヤったんだからそりゃそうなりますよね…。
「…そういえば今日、誕生日だったなぁ。」
特に誕生日は気にしないタイプだったからなぁ。
「もう一眠りしよっと。」
「そろそろ起きよっか。」
「…?…透さん!?」
今既に五時になっていた。
「ほら、お姫様こっちにおいで。」
透さんは僕をお姫様抱っこをしてリビングに連れていった。
パパーンッ!
「!?…」
『お誕生日おめでとうございます。』
そこには、高木さんたちと美和がいた。
「えっ⁉どうしてここに。」
「瑠璃の旦那様が教えてくれた。」
「そんなんですか?」
「うん。せっかくお友達ができたんだから。」
「ありがとうございます‼」
そして皆でご飯を食べて遊んだ。
「あっ!忘れてた。はい、これ。」
美和は中ぐらいの大きさの箱をくれた。
「ちょっとしたものだけど…多分、気に入ると思うよ‼」
「ありがとう、美和。」
そして、美和は帰っていった。
「私たちからもプレゼントです。」
メイドや、執事たちがひとつずつ箱をくれる。
「こちらは、私の方から。」
有野さんは本をくれた。
「ありがとうございます。」
「僕から…」
透さんは、小さめの箱を持ってきた。
「?」
中を見ると、指輪だった。
「僕の奥さん。」
透さんは僕の左手の薬指に指輪をはめる。
指輪のデザインは蝶々だった。
透さんの指にもはめられていて、僕はピンクの蝶々。透さんは水色の蝶々だった。
「透さん、ありがとう…。」
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