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♥第20話

透さんからの答えは心臓が止まるほどだった。 「…やっぱり、あの人のこと、好きだったんだ。」 「…。」 透さんは何か言いたそうな顔をしたが目をふせてしまった。 「…僕、出ていった方が良いよね?」 「出ていかないでくれ。」 「…それは、母さんたちに頼まれたから?」 「違う…。」 「大丈夫…僕は一人で生きていける。なんとかなる。」 「…。」 「だから、幸せになってね。…さようなら。」

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