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川で釣った魚を食べながらスイカ割りにはしゃぐ彼らを見て、楽しく過ごしたのは少し前。 やりたい放題だと笑っているうちに日が暮れ、夕食のバーベキューもあっという間に終わった。 「あれだけの食材が全部消えるなんて、驚きましたね」 「もう…しばらく、肉は見たくねえ……」 小ぢんまりとしたログハウス風のコテージに入るなり、ベッドに倒れ込む。さすがに食べ過ぎたかもしれない。 心なしか少し膨らんだように感じる腹部を撫でながら苦笑する。 明日は運動しようと決めて起き上がりかけた瞬間。 「…橋本さん」 何故か突然スイッチの入った細田の様子に、目を白黒させながらも形ばかりの抵抗を試みた。 「は……えっ、シャワー浴びたいんだけど…」 バーベキューというものは総じて臭いが付着するらしい。服は脱いでしまうにしろ、髪を洗いたいと瞳で訴える。 「……そうですか」 案外あっさりと引いてくれた様子にほっとして、今度こそ立ち上がった。緩く頬を撫でた指がそのまま下って行く。するりと絡め取られた手首。 「一緒に入りましょう」 「………えっ」 ど う し て だ。 飛び切りの笑顔に絆されそうになったが、どうせ暴かれてしまうのならせめてシャワーは1人で―――と、しかし。 反射的に引ける腰へ回された腕が、開く距離を許さず。 「…ちょっと、待てそうに、ない……かも」 困ったように垂れた眉。この表情に堪らなく弱いと、重々承知している。 諦めて目の前の厚い胸板に擦り寄った。

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