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第2話
お風呂からあがり体を拭くと、ロイはすぐに狼の姿になった。どうやらそっちの方が違和感がないようだ。
ベッドに寝転んだ俺の隣に丸くなって眠る。背中を撫でてあげるとお腹を見せてきて、警戒心がないなぁと思う。
「ロイ、肉球カサカサだよ。クリーム塗ってあげようか?」
「グゥギャゥウ!」
「そう、クリーム」
クリームを持ってきて肉球に塗りこみ、そのままマッサージしてあげると気持ちよさそうにしてる。
「おやすみ、ロイ」
「ォアヴイ」
俺の体にぴたっと背中をつけて眠る。
温かい。この生き物はなんて可愛いんだと思いながら、目を閉じた。
翌朝、仕事が休みだったからゆっくりロイとご飯を食べた。完全に懐いてくれたようで、狼の姿になっては俺の隣に座り、顔をすり寄せてくる。撫でてあげると気持ちよさそうで、ロイを抱きしめてベッドでゴロゴロして過ごすことにした。
「ロイ、お手は?」
「ガゥ!」
「わぁ、いい子だねえ。ロイ、あー、ロイ、キスしてもいいかい?」
可愛い生き物にはキスしたくなるんだ。
そう言うとロイは首を縦にふる。だから顔を寄せて額辺りにキスをした。ロイの尻尾がパタパタと揺れる。
「クゥーン……」
「ん?何?」
「んぐ、うぅ……ウィ、ル」
「どうしたの?」
それが突然、半分人間化したロイが現れて頬を赤く染め唾液をぽたぽたと零しながら俺を見た。
「んぅ、ここ、ズクズクする……っ」
「……そこかぁ。」
ロイのペニスが大きくなっている。手を伸ばして触ると大きく体を揺らした。
「ロイは番はいる?心に決めた人。」
「い、いない!ァ、助けテ、これ、辛いぃ……」
俺の手に自らペニスを擦り付けてくる。まあ俺は別に男だからどうとか思わない。むしろ最近は落ち着いたけれど、前までは性別なんて関係なく沢山遊んでいたから。
「ロイ、それどうしたい?」
「あぅ、う……っ」
そう聞くと、上気した顔が近づいてきて、俺の首に噛み付いた。
「交尾、交尾するんだ……父さん、言ってたゾ」
「じゃあ、ロイが突っ込む?」
「ぁ、わか、ないっ」
苦しそうだから服を脱がせた。ロイにキスをして、俺も服を脱ぐ。
「ロイ、俺の指舐めて」
「んむぅ、ちゅ…」
言えば素直に従ってくれる。唾液で濡れたそれを後孔に持っていきゆっくりと沈めていく。それをまじまじとロイに見られて俺も興奮しちゃう。
「あうぅ、雌の匂いする……ここ、俺が舐めル……」
「ぇ、あぁ……!」
手を引っ張られて指が抜ける。代わりにロイの舌がそこを這った。
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