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放課後ランデブー 第2話
遡ること2時間前……。
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"久しぶりにサイ〇リヤのドリアが食べたい!"というももチャンのリクエストに応え、市民プールの近くにあるサイゼリ〇へ。
ももチャンはご所望のミ〇ノ風ドリア、俺はカルボナーラをチョイス。
割とすぐに食事が運ばれてきて、食べながら、夏休みの課題やデート計画を話した。
食事も終盤。
この後はウィンドウショッピングかなぁ〜、なんて思っていると、
「ところでさ、付き合いだして数週間たつけど、全然変わってないよね、あの二人」
思い出したかのように、ももチャンが雅人と寺島のことを聞いてきた。
「んーそうだねー。あんま変わんないねー」
「雅人の話聞いてるからか、私の中で、寺島君って受け溺愛系攻めのイメージなんだよねー。だから、付き合い出したら、所かまわずイチャイチャするかと思ってた」
う、受け溺愛系攻め?
「でも、今までも所かまわず雅実にべったりだったのに、これ以上どうイチャイチャするのさー」
謎ワードに首をかしげながらも、ももチャンと会話を続ける。
「まぁー、そうなんだけどー」
「大体、二人は恋人同士とは言え、周りには秘密じゃん。そんな大っぴらにチュッチュは出来ないよ」
「えっ、雅人!?二人のそういうの、良いの??」
俺の"チュッチュ"表現が意外だったのか、ももチャンが驚き顔でこちらを見る。
「い、良いも何も、恋人同士なら、自然なことでしょ……」
と、自分に言い聞かせながら、残り少ないパスタを口に入れる。
「ふーん……」
片ひじで頬杖をつき、ニヤニヤするももチャン。
「な、何、ももチャン」
「ううん。雅人も大人になったなー、と思って」
そうですとも!
俺だって、いつまでもお兄ちゃん離れ出来ないお子ちゃまじゃないんだからね!!
「あー今日の初デート、お昼の後はどうするんだろなぁー。二人ともゲーセンのイメージはないし、無難に映画とかかなぁ?暗がりだから、結構色々出来るよね……くふっ!」
二人が付き合い出してから、ますます妄想の旅に出かけることが多くなったももチャン。
もう!俺といるのに、別の男のこと(正しくは男達だけど)考えるなんて!!
「お昼の後は、寺島ん家に行くって言ってたけど?」
俺は、早くこの話を切り上げたくて、正解を教えてあげた。
が、それがまずかった。
「……えっ?」
持っていたお冷をカタンと落としたももチャン。
幸いなことに、そこまで持ち上げていなかったので、こぼしてはいない。
「雅人……それは、確かな情報?」
「うん。昨日雅実が言ってたし。帰りも、5時すぎるかもしれないから、今日の夕飯当番代わってて……、も、ももチャン?」
下を向いて、何やらブツブツ言い出したももチャン。
気になって少し身を乗り出してももチャンに近づこうとしたら、
「まさとーーー!!」
ガバッと顔を上げたももチャン。
「も、ももチャン!?」
ももチャンの鬼気迫る表情……いや、物の怪と化したももチャンに、乗り出した身をすぐさまソファーに戻す。
み、み、皆さん!コレは、ホラーです!!((泣))
「ス〇バで、雅人の好きなもの驕ってあげるから、その時の情報、詳しく聞かせなっ!!」
俺は、言ってはいけないひと言を言ってしまったようだが、時すでに遅しだった。
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