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日本の夏

☆☆☆☆☆ 「Wow、キモノ!」 今日は近所で毎年行われている夏祭りがある。いつもなら創と継、そして大介の三人で出掛けていたが、今年はそれぞれ二人で行く事になった。 大介とジャスティンがコンビニへ行っている間に双子の着付けをした大介の母親が、しっかりと着こなしている二人を見送った時に大介達が帰ってきて、今度はこの二人の番となる。 畳の上に広げられた浴衣。それに興奮したのか、珍しくジャスティンが大きな声を出す。 後ろから大介の母親がそれをジャスティンの肩にあてて肩幅を確認すると、ぽん、とそこを叩いた。 「オッケー、お父さんのだけど着れそうね。さ、ちゃちゃっと着替えちゃいましょ!」 箱から帯や信玄袋などの小物を取り出して畳の上に並べていき、紺色の浴衣をジャスティンに羽織らせる。あっという間に着付けてしまい、嬉しそうににっこり笑った。 同じように大介にも着付けると、団扇と扇子を手渡す。 「はい、行ってらっしゃい。ジャスティン君、楽しんできてね!」 「ヨシミさん、ありがとう!」 初めて着た浴衣に若干興奮しながらもしっかりと礼を言って、扇子をばたばたと振って楽しそうにしている。 その様子を、少しだけ頬を赤らめて大介が見ていた。 「んふふ、かっこいいわよねぇ!」 「あ、え…べ、つに…まあ、似合ってんじゃねえの?」 ほら、行くぞ!とぶっきらぼうに声を掛け、下駄を鳴らしながら二人並んで家を出た。

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