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王子様の家族。

久世 透也は、大企業 久世グループの跡取り。 それに加えて祖父はロシアの資産家、 祖母はファッション関係の社長。 父は製薬会社の社長。 母はカリスマモデル。 双子の兄と姉がいるが、歳が離れすぎていて、一緒には暮らしていなかった。 彼の周りの人間は忙しく、自分が住んでいる屋敷にもあまり帰って来なかった。 決して家族から嫌われている訳ではないが、 誰も家にいなかった。 彼は孤独だった。 愛に飢えていた。 手当り次第、女を捕まえて遊んだりしていたが、 それでも彼の心は満たされない。 そんな時、彼は中学校である少年と出会った。 小泉 白雪。 雪のように白い肌、薔薇色の唇。 白雪姫の様な容姿。 どこか儚げな白雪を見て、すぐに白雪のことが気になった。 最初の出会いは最悪だったが、後に彼は白雪を手に入れたいと思うことになる。 白雪は単純で親切で、根がとても優しい。 しかし、彼は焦っていた。 ''邪魔者''がいたからだ。 だからこそ、彼は白雪を抱いて自分のものにした。 自分に溺れさせて逃がさないようにする為に。 結果、白雪は透也から離れず、溺れているので彼の思惑通りに事は進んだのだった。

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