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第60話 屋烏乃愛 ※

悠ちゃんが、慌てて僕の中から性器を引き抜く。 「あ、んぅ…、やぁ…もっと、くっついてたかったのに…」 「やべぇ…、玲が可愛すぎてメチャクチャにしちまうとこだった…っ」 「…むぅ、僕…いいって言ったよ」 「うん、言ったな。俺だって欲望のままメチャクチャ抱きたいって気持ちがある。でもな、俺は玲が一番大事だ。大切に、大切にしたいんだ。ふっ、俺って実は気が弱いんだよな…。だから玲に嫌われるのが怖くて、自分の気持ちも素直に言えなかった…」 「悠ちゃん…」 悠ちゃんが僕をすごく大事に思ってくれていることに、僕の胸の中がうずうずと疼く。溢れんばかりの愛しい気持ちが湧いてきて、悠ちゃんに強く抱きついた。 「ふふ、悠ちゃんっ」 幸せ過ぎて、顔の筋肉が緩んで蕩けてしまう。 「おまえ…そんな顔、他の奴に絶っ対に見せんなよっ。ほら、疲れただろ?シャワーを浴びてゆっくり休もう」 「うん…、そうする。…あっ」 僕の髪の毛を優しく梳く悠ちゃんに頷いて、身体を起こそうとした。だけど、腰に鈍い痛みが走って、声を上げてベッドに倒れ込んでしまった。 「ああ、大丈夫か?俺、結構無茶したよな…、悪い。俺が連れてってやるよ。ほら…」 「うん…お願い…」 ベッドから降りた悠ちゃんが僕を起こして抱っこする。そして、そのままお風呂場へ僕を運んで行った。

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