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相知る温度(6)(side 凪桜)

しっとり滑らかな肌に邪魔するものなく肌を重ねる。吸い付くみたい、柔らかくて温かい。 真誠さんはなんでそんなに余裕があるんだろう。僕だってもう限界だけどどうしたらいいのかわからない。肌を合わせて抱き合うだけで身体中にムズムズするものが湧き上がってきて思考を停止させてくる。 耳の後ろに顔を寄せられ息をとめた。 昂った僕に指を絡めて動かした真誠さんの手、その感触だけで身体中をムズムズさせていたものが全てそこに集まって来るのがわかる。 「んっ」 思わず声が漏れた。 「凪桜さん、声出るタイプ? 我慢しなくていいよ、両隣誰もいないから」 また真誠さんから余裕のある言葉が聞こえてくる。僕は声が出るほうなんだろうか?そんなこと考えたことがない。 首筋に唇を当てられ熱く溜まった息を吐く。そのまま下の方へ移動する熱い唇が何度も止まって優しく肌を刺激する。その度に思わず声が漏れそうになるのを息を止めて堪えた。 背中を震わすような、唇での柔らかな刺激を感じていたら降りていった刺激の先で僕のものを包み込んだ。 「真誠さん?!」 不意の刺激に真誠さんの頭を思わず押さえようとしたけれど、そのまま飲むように口に含まれ舌でなぞられ僕の手はそのまま髪にふれただけで脱力した。 「う……ああ……真誠さ、ん」 真誠さんの舌が絡まるように動く。動く度に全ての意識と血液がそこに集中し固く質量を増していくのがわかる。 「だめ、もう出るから……離して」 耐えるようにつむっていた目を開けると僕のを含んでいる真誠さんの口が、淫らで息が止まりそうになる。溢れ出す唾液が掴んでいる手にも流れて光っているのを見て耐えられなくなり 「真誠さん、お願い」 情けない声を出すと 「出して。このままでいいから」 と、さらに手を激しく上下させ追い込まれた。 「あ、やめ! ……あ、ああぁっ……っ……」 初めて感じる快感に恥ずかしいとかプライドとかなんとかそういうものが全てどこかに行ってしまった。 「真誠さん……あぁっ……!! ……」 真誠さんの頭を掴んで口の中で果ててしまった。後はもうどうでもいい感じになって余韻を味わった。真誠さんの舌がモゾモゾと先の方を舐めたあと手足の力も抜けて目を閉じた。 「真誠さん、めちゃくちゃ気持ちいい」 「そう? よかった」 「僕も真誠さんの、してあげようか?」 目を閉じたまま、したこともないのに口に出てた。 だって、僕だけこんなに気持ちよくしてもらっちゃ駄目な気がする。

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