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チャビは喜び庭駆け回り、凪桜はコタツで丸くなる(13)(side 凪桜)*
「よく洗って茹でてあります」
真誠さんは自分を調理して食べられるようにしました、みたいな言い方をするから、つい笑ってしまった。どうも、真面目な顔をするのが照れくさいんじゃないかと思う。
「じゃ、食べさせてもらおう」
ベッドに仰向けになると上から覆いかぶさってきた真誠さんは柔らかく唇を触れさせ僕の唇を味わいながら気持ちを高めているみたい。その圧が高まって舌を滑らせながら侵入してきた。舌の感触を楽しみながら背中に手を伸ばす。背骨の脇の窪み、盛り上がった背筋、しっとりと吸い付く皮膚の感覚を指先に感じながら撫でる。
そのまま手をお尻の膨らみに伸ばし、引き締まった肉を鷲掴みにする。その弾力がなんとも言えなく癖になり、何度も撫で回し感触を楽しみ、先にある蕾を探り当てた。ピクリと全身が反応したけど、その後は蕾も緩み、指先が触れることに応じた。
真誠さんは僕の上で胸を擦り付けたり舌をキュッと吸い上げるように絡めたりしている。じわじわと僕の体の中は熱を持ち息苦しくなって舌をほどいた。
「真誠さんのここ、柔らかいけど洗うついでに気持ちいいことしたの?」
真誠さんは思っていることをあまり口に出さない。我慢してるのか、遠慮してるのかわからないけど、とにかく自己完結しようとする。でも、自己完結できなくて溢れ出てるから、すぐ考えてることがわかってしまう。
それを見ているのも面白いから放置してるけど。
「凪桜さんが駅伝で忙しそうだったから、ひとりでしようと思ってみたりして……あっ、うあんっ」
蕾の周りの柔らかさの理由を問いながら、ローションを付けた指を差し入れた。
「でもっ、ちょっと……きれいにしただけ……」
「ホントかな。僕だって触ればわかるんだから」
指を少しずつ深く差し込みながら反応を楽しむ。こういう時の真誠さんはいたずらを隠そうとするみたいにぎこちない。
「あっ! ほんと、洗っただけ……」
目を閉じて指を感じている真誠さんはだんだん顔があがり腰が反るように手を突っ張っている。指を増やすと、はぁっと息を吐いて口を緩ませた。視界に入った胸の粒を舌先でつつくと腰を捻って鼻にかかる声を上げた。
「ぁあん」
「いやらしいね、真誠さん。僕に食べられたいんだよね」
下唇を噛み、声を我慢しながら恥ずかしそうに視線を合わせる。目尻が下がり切なげに何か訴えているような、いやらしくかわいい視線だ。
僕は好きな子をいじめるタイプではなかったはずなのに、真誠さんのことはなぜかちょっとだけいじめたくなる。言葉責めっていうの? よくわからないけどこういうのもプレイなんだよね。でもまだ責めるってほどきつく言ってない。
真誠さんてお尻叩いて欲しがってたな。痛くして欲しいのか? そう言えば乳首は痛いのが好きそうだった。
「乳首を口まで近づけて」
真誠さんは視線を泳がせてから口元を緩ませ、僕の顔の方に胸を寄せてきた。近づいてきた胸の粒をなめあげ、口に含み歯を立てる。少しだけ潰すみたいに。
「……っあぁん」
「食べて欲しいんでしょ」
「た……べてほしい……」
僕はベッドに手を広げて置いた。
「美味しくなってる? 美味しくないと食べれないな。見せて、どのくらい美味しくなってるのか」
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