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第12話
俺は、隼人の事は大好きだ。
だけどまだ不安になることがいっぱいある。
例えば、本当は女の子が好きなんじゃないかということとか、あとひとつ言っていなかったことかがある。それは俺はゲイではないということ。じゃあノーマル?っていわれても自分でもよく分かんなくてそもそもあんな事をしてしまっても俺の事を好きだって思ってくれている
隼人と出会ってから全てが変わったような気がして何もかもあいつがいることでこの世界で生きていることが見つかるきっかけになった。
っていっても嫌になった訳
じゃなくて少し生きることが難しく考えていた時期でもあったから本当に感謝してる。
隼人としないのだって隼人の身体を大事にしたいから。本当俺って隼人の事しか考えていないな。
「拓也先生?聞いてます?」
「ごめんごめん。少し聞いてなかった。」
「ひどいですよ、聞いてくれないの。」
「それやっても可愛くないからやめろ。」
「だって好きな人には少しでも可愛く思われてたいでしょ?」
「俺の事が好きなのか?」
「好き。一目惚れかな。今日始めてみたのに始めてじゃないみたい。でもこんな可愛く誘っても振り向いてくれないんだったらこっちだって手出しますけど…。手出したら彼氏さんに怒られちゃいますね。でも覚えててくださいね。私はずっと貴方の事を好きでいますから。覚悟しててください。」
「分かった。その一言では抱えきれない位のお前の思いがあるんだよな。ごめんだけどこんな俺に恋してくれてありがとう。」
「一応俺失恋したのになぜだか嬉しい気持ちです。頑張ってっていうのは可笑しいですね。
幸せでいてください。少しでも俺の入る隙あったら入っちゃいますから。でも、友達にはなってくれませんか?」
「ありがとう。幸せでいる。本当にお前の気持ちに答えられなくてごめん。いいよ、友達になろう。」
「本当に優しいですね。彼氏さんもそこに惚れたのかも。」
「本当にありがとう。」
「いいえ。拓也先生の事好きになって良かったです。」
新庄先生が言ってくれた言葉。
「優しい所に惚れたんじゃないんですか?」
隼人もそう思ってくれているのかなぁ。
所詮先生と生徒だから本当は恋なんかしちゃいけない禁断の関係なはずで、隼人も俺の事好きなのかなだなんて思って隼人の事になると何も考えられなくて少し弱気になってしまう。
弱気になるだなんて俺らしくない。
だけど、隼人に恋したからこそ、こんな気持ちにもなって、弱気にもなるんだろうか。
好きな事にはほかならないし、隼人が俺の事をいつか嫌になるまで、徹底的に愛したい。
そう付き合ったときから思っていたから。
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