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第3話
「………なんじゃあこりゃあっっ」
芸能事務所の中。そこで台本を読んだ航介はその声を荒らげた。
「航介、気持ちは解るが声がでかい」航介のマネージャーはそう言うと自分が後日する役のセリフを読んだ航介に言葉を続けた。
「お前この仕事で爪跡残したらきっと一生食うに困らないぞ」
「…」航介は考え事をするそぶりをし始めた。
「役作りとか有賀さんに教えてもらえるよう頼んどいたから」
「エッッ有賀さんってBLの仕事の経験あるの?」
マネージャーはその目を見開いた。
「お前、有賀さんがBL業界で知らない者がいないぐらい有名なのも知らないのか?」
「…」
「ハ~お前ホントによくこの間のオーディション受かったな」
それから有賀が今まで何度となく攻めキャラを演じ腐女子や腐男子から神…などと言われている事を話したマネージャーはあきれ顔をし航介は有賀に会う際、どんな服を着るか?考え始めた。
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