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第10話
航介は有賀の事が好きになっていた。が、鈍感でその事に気づいていなかった。
後日、航介は職場で有賀に再会した。
「おはようございます、今日はよろしくお願い致します」
有賀にそう声をかけた航介は刹那、有賀に事務的に挨拶をし返された。
「ッ」言葉にならない声が航介の口から出た直後、プロデューサーの男が航介に声をかけた。
「おはよう今日の仕事は君にかかってると言っても過言じゃ無いから頑張ってね」
「…はい」航介は緊張し始めた。
刹那、有賀がその口を開いた。
「小門くん大丈夫、今日の役君になら難なく演じられる役だから…」
「先輩…」
それから二人はBLのドラマCDの仕事をするべくマイクがある室内に入った。
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