「アミー…ごめんね。ありがとう」 アミーと一緒にホテルを出る。 「夏！」 「社長…」 息を切らしこちらに向かってくる社長…隣にいるアミーに険しい顔をする 「夏？この人は…お前の…恋人…？」 「え？」 「恋人にそそのかされた？だから仕事は辞めるの？」 「違います…」 「じゃあ！何で！！」 「それは…」 「初めまして。秋月社長。俺は花園 アミと申します。夏さんとは古くからの友人です。」 「しかし…今…ここから…」 「えぇ。俺が優しい夏さんに漬け込みここへ連れ込んで…」 「無理矢理にか！？」 「社長違います！」 「何で！！」 こんなにも取り乱す社長の姿は初めて見た。 「望さん」 「夏…」 「彼は…落ち込んでいた俺を慰めてくれたんです…彼を利用したのは僕です」 「夏が？そんなわけ…」 「いいえ。僕は貴方が思うほど綺麗な存在ではない。気付いているのでしょ？」 「違う！お前は…」 「どんな理想を持っていらっしゃるのかわかりませんが…僕は…」 「あの…場所移しませんか？」 アミーが横から声をかける。 「ここ…目立っていますよ。あなたたち元々目立つ存在なのですから…ほら」 いやいや…一番注目されているのは間違いなくアミーだ。 人間場馴れした美貌と体躯をしているのだから 「ほら。行きましょう」