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第21話

今日は社長の自宅に呼ばれてた 「晦日。紹介する」 「課長?どうしたんです?」 「俺の恋人…だよ」 「え!?」 「申し訳ありません…こんなことに…」 「いや。大丈夫ですよ。少し驚いただけです。親父。良かったな…やっと思いが通じて」 「あぁ…しかし…お前の婚約者の莉乃さんは大丈夫だろうか…」 「あぁ…莉乃ねぇ…あいつとは別れた」 「何で!?」 「莉乃が妊娠した。俺の子じゃない」 「え…そんな…不義理なことをする子だとは思わなかったんだが…」 「俺もそう思ってた…まぁ…現実は…ね?」 「秋月…」 「名前でいいですよ。今はプライベートでしょ?」 「晦日くんは辛くないの?」 「…うーん…そこまでない…かな…意外になんともないんです。多分付き合って一番長かったから変に力が入っていただけみたいですね。好きだったはずなのに…何か何も感じなくて…それよりも…」 目を細め僕を見詰める晦日くん。なんだろう?と不思議に思い首をかしげる 「ごめん。親父。俺も夏さん好き」 「は?それは上司としてだろ?」 「ううん。一人の人として恋愛的に好き」 「変な冗談はやめて下さい」 晦日くんは真剣な視線を向けてくる。 「俺。多分貴方をずっと探していた気がするんです…」 「お前なぁ…夏が困ってるだろ」 「さっき…親父と付き合ったって聞かされてもやもやしてイライラして…これは嫉妬だよ。親父。夏さん。本気で落としに行くから覚悟しておいてね。親父は夏さん獲られないように頑張って、今日のところは引き下がってやるよ。夏さんごゆっくり。またね」 そういうと晦日くんは僕の額に口付けニコリと笑いかけた。 心臓が大きく跳ねたのを気付かない振りをして望さんにすり寄った 望さんが不安そうな顔をしていたことには気付くことが出来なかった…

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