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小ネタまとめ
■大みるくがどこかでちび銀に出会った~
「あーーーー!! ままーーーー!!!!」
「……なんですか、誰ですか、このやたら図体でかい無駄にイケメンな猫耳男は」
今現在の性格とまっったく変わらないちび銀を、大みるくは大はしゃぎで抱っこしたかと思うと、頬擦りの嵐。
「ままーーーーーー!! かわゆいーーーーー!!」
「苦しいです、そして暑苦しいです、離れなさい」
ちび銀がちびメスでブスッと手の甲を刺しても大みるくは気づかない、頬擦りをやめない。
「うみゃーーーごろごろごろ……」
「……変な生き物ですね」
でも悪い生き物じゃなさそうです。
後でバンソウコウ、ちゃんと貼ってあげましょうかね。
■グラマラスがどこかでちびクロとちびアイレスとちび銀に出会った~
「おばさん、そこ、邪魔なんで」
「おばさーん、化粧のにおいがきついんだけどー」
「おばさん、おばさん、おばさん」
障害物扱いするちびクロ、メークを貶すちびアイレス、無駄に「おばさん」連呼するちび銀。
でも大人なグラマラスは微笑を崩さない。
崩さずに、その手にさっと掲げるは、注射器。
「さーとりあえずおばさんって一番口にした銀からお注射しましょうねー」
「な、なんの注射ですか、怖いです、僕ぁ、やです、おばさん」
「はい、腕出してねーんふふ♪」
ブスッ!!
「……っ!」
泣きはしないが、ふくれっ面でぶるぶる震えながら涙を我慢するちび銀。
ちびクロとちびアイレスはすでに逃げ出している。
「んふふー待てー♪」
「うわーーーっ早ッッ!」
「食べられちゃうーー!」
大人の女の人をガチで怒らせたらガチで怖いと思い知らされたちびsなのだった。
※注射はインフルエンザの予防注射です、多分
◆マッドネスでおばけやしき
「ちょっとぉぉぉぉ。なんで紅一点のか弱い私が先頭になるわけ?」
「貴女、一番逞しいでしょう、体重も一番ありますし、何かあったときは塗り壁みたいに危険に立ち向かってくださいね?」
「おばさん、よろしくー」
「グラ、後ろがつかえてるから早く進め」
「全く、頼りにならないふにゃちん男どもねー、しょーがないわねぇ」
「ふにゃちんじゃありません」
「下ネタはんたーい」
「海に聞かれたら誤解され……、おい、早過ぎだぞ、ちょっと待て、グラ」
「断じてふにゃちんじゃありません」
「あ、そういえばここってホンモノが出るらしいわよ♪」
「げ……なに、ホンモノって……」
「おい、聞き捨てならないぞ、それにしても狂的ヒールのくせになんでそんな早く歩けるんだ、お前」
「んふふー♪知らなーい、あ、ほら、後ろ!!」
「「ぎゃっ……」」
「僕ぁ、ふにゃちんじゃあ、ないです」
◆クロと海でおばけやしき
「手を繋いで行くか、怖くないからな、海?」
「はい、クロさん」
「こんなのあっという間だからな、何なら目を閉じててもいいぞ、俺がちゃんと先に、」
プシューーーーーー!
「(ギクッッ)」
「クロさん、今、震えたんですか?」
「い、いいや、震えてない」
ゴォォーーーーーー!
「(ギクギクッッ!)」
「大丈夫ですか……? 確かここ、途中でリタイアできる抜け道があるから、もしもムリなら」
「だ、大丈夫だ、でも海が不安ならリタイアしていい」
「僕、平気です(ケロリ)」
「……そ、そうか」
◆銀と小みるくとイヴレスでおばけやしき
「いやはや、怖いねぇ、恐怖で私の心臓は凍りついてしまいそうだ、しろがね」
「そのまま永眠されても僕ぁ構いませんよ、イヴレス」
「やだなぁ、そのときはロマンチックなおとぎ話みたいに愛の口づけで凍てついた心臓を溶かしてほしいな」
「知ったこっちゃあないです」
「しかしこうも暗いとよく見えないなぁ、しろがね、どこにいるの?」
「……嘘仰い、この確信犯、なに接吻してこようとしているんです、離れてください」
「ん? これがしろがねの唇かな……?」
がぶり!!
「しろがね、なんて大胆な、まさか噛みついてくるなんて、嫌いじゃないけど」
「今のはみるくですよ」
「フーーーーー!」
「……何が悲しくて息子のアマラントスとキスしなきゃいけないのかな」
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