1 / 134
プロローグ
中学校生活最後の日……
俺は玉砕覚悟で告白をした。もう心臓が喉まで来てる。足が震える。指先も冷たくなっちまった。ドキドキしすぎて俺、死ぬのかな? それくらい今の俺は立っているのもやっとだというのに、いまいち今の状況が掴めていなかった。
俺は、フラれたのか? どうなんだ? ──
「俺は……け、圭ちゃんの事がずっと好きだったんだ!」
キョトンとした顔をして、それからにっこり笑って圭ちゃんは俺に言った。
「おう! 俺もだよ! これからもよろしくな! ……あ、靖史いたいた、これからカラオケ行かね? ほら、陽介もボーっとしてないで早く行こうぜ」
そう言って圭ちゃんは後から現れた靖史の方へ走っていった。
え? ちょっと待って…… 圭ちゃん?
ともだちにシェアしよう!