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とある休日

今日は圭ちゃんと、まったりデート。 スタジオでの練習もないし、二人でゆっくり一日過ごせるのは久しぶりだった。 朝から俺は圭ちゃんのマンションに向かう。 インターホンを押すことなく俺は合鍵で圭ちゃんの部屋に入ると、ソファの前の床にペタンと座りギターを弾いてる圭ちゃんの姿を見つけた。 ……真剣な顔の圭ちゃん。 しばらくリビングの入口で見惚れていると、俺の気配に気がついた圭ちゃんが振り向いた。 「なんだよ、いつの間に来てたの? ごめんね。気がつかなかった」 いいんだよ。わざと気づかれないようにコッソリ部屋に入ったんだから。 「今日はどうする? 午前中に買い物行っとく?」 ギターを置きながら圭ちゃんが聞く。 今日は圭ちゃんの新しい服を買いに行くのと、食材などの買い出しをする予定だった。 俺はソファに腰掛け、圭ちゃんを手招きした。 「うん、もうちょっとしたらね…… てかさ、圭ちゃん髪伸びたね。伸ばしてんの?」 圭ちゃんは髪色が赤いからカラーは頻繁にやってるみたいだけど、長さはもう俺とたいして変わんない。最初に会った時は結構な短髪だったんだけどな。 「最初は少し長くしようかなって思ってたんだけど、伸びすぎ?」 圭ちゃんが隣に腰掛け、俺に寄りかかりながら自分の前髪を弄っている。長めの髪型もいいんだけど、圭ちゃんは小柄だし可愛いうなじが見える短髪の方が俺は好き…… 俺は圭ちゃんの背中を自分に寄りかからせるように抱き込み、その柔らかな髪を弄る。指を髪にスッと通し、髪を退けて現れたうなじにキスをするとピクッと圭ちゃんが肩を竦めた。 「長いのもかっこいいけど、俺は少し短めの方が好きだな……」 そう言うと、圭ちゃんが振り向きにっこりと笑った。俺を見つめる圭ちゃんが可愛くて、思わず引き寄せられるようにキスをした。 「陽介が切って」 俺は見よう見まねで自分の髪を切る時がある。それを知った圭ちゃんに頼まれ、圭ちゃんの髪も何度か切ったことがあった。でも俺が自分でやるのは少し整える程度だし、こんなに伸びてしまった髪を短くカットするのはやっぱりプロに任せた方がいいと思うんだけど…… 「変な風になっても知らねえよ? どんどん短くなっちまうかもだし…… それでもいいの?」 「うん、なんでもいいよ。切って」 「そう?」 圭ちゃんはさ、自分で言うのもなんだけど俺に髪を弄られるの好きなんだよね。 「どんなになっても文句言うなよな」 ベランダに出て、圭ちゃんに大きめなゴミ袋を被せる。一部分だけ破き、そこから頭を出させて簡易クロスの出来上がり。本人は至って普通にしてるんだけど、椅子の上で膝を抱えて小さく座る圭ちゃんが毎回どうしようもなく可愛すぎてにやけてしまう。 終わったら一緒にシャワーを浴びてイチャイチャしよう。俺はそんな邪心を抱きながら圭ちゃんの髪を切り始めた。 「陽介、これ終わったらさ、ちょうど昼時だし外に食べ行かね? そんでそのまま買い物行こうよ」 「そうだね。圭ちゃん何食べたい? 考えといてよ…… あ、ちょっと下向いて……うん、そう……オッケ 」 お喋りをしながら、なんとか圭ちゃんのカットは終了。 まぁ、上手く出来たんじゃね? 我ながら上手に出来て満足だった。軽く圭ちゃんの髪を払ってやり、後片付けをして部屋に入る。洗面所に行った圭ちゃんが鏡を見ながら喜んでくれた。 「陽介凄いね! うまいよやっぱり。短すぎないでいい感じ。シャワー浴びるからちょっと待っててね」 そう言いながら圭ちゃんは服を脱ぎ出し、裸になった。

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