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第14話 10月31日 PART.2(R18)

 コンコンコン。規則正しく、叩かれるその音に、印南は目を覚ました。どうやら、昼食にエビチリや八宝菜、フカヒレなどが贅沢に入った中華弁当を食べて、そのまま眠ってしまっていたらしい。  時計を見ると、31日の18時になったばかりで、もう1度、ノックが繰り返された。 「はい」  印南はドアを開けると、そこには「Trick or Treat!」と声を揃えた5人の怪人達がいた。 「星龍さん」 「よぉ」 「星ちゃん」 「星龍」 「さぁ、いたずらか、もてなしか。なんて馬鹿げているとは思うが、選ぶと良い」  女の子以上に可愛らしい魔女。豪胆で不敵な海賊。明るくて爽やかな狼男。片言のイケメンフランケンシュタイン。尊大で眼鏡が非常によく似合う吸血鬼。 それに、このホテルのゲストにしてこの部屋のホストでもある34歳の男。  その宴はゆっくりと開かれた。 「はアぁ、ん……」  先日のように、印南の身体中に蜂蜜がかけられて、それが甘党の狼男に嘗めとられると、テクニックに自信がないフランケンシュタインによって狭い鈴口へ電極が差し込まれる。 「あアっ、やぁあああ!」 乳首にはクリップや愛らしい魔女の南瓜の葉が宛がわれ、伸びる蔓で印南の身体は自由を奪われる。 「んぅ、アっ、あっ……ん……ンっ」 前立腺を先端の丸い、太さのある杭のようなものと電極のコードで侵され、その身体も海賊の戦利品という秘薬で熱っぽく変えられていく。 「HAPPY HALLOWEEN」  と口々に囁かれ、金色の招待状の最高の癒しを受け、自身の身体でもって怪人達をもてなす印南。  仕事のことや自身のこれからの人生を考えると、印南は嫌気が差したが、今だけはこのハロウィン(前夜祭)という宴を、享楽を楽しみたいと思った。

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