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第207話

「おい!鈴鹿!」 「……」 「おーい!」 「っ…!」 びくっとして目を覚ます… 休憩中に寝てしまったみずきを夜間のコンビニ店長が起こしに来てくれたのだ… 「あ、起きた、お前、食べるか寝るかどっちかにしろよ、こぼれるぞ!」 みずきは控え室の簡易椅子に座ってコンビニのサンドイッチを食べていたが…眠気に勝てず、食べかけのサンドイッチを持ったまま眠ってしまっていた… 「あ、すみません…」 慌てて謝るみずき。 「あと10分休んでいいから!」 「…いえ、行きます」 本来夜間のコンビニは時間が短いため休憩時間はないのだが、疲れていそうなみずきを見て店長が特別に休憩をくれたのだ… だからそう休んでばかりはいられない… 「今は人が引いてるから大丈夫!とりあえずそれ食ってから、5分でも寝とけ!また起こしてやるからな、何か分からんけど無理するなよ」 そう優しく言い終えると控え室から消える店長。 「すみません…」 ポツリと謝りながら、顔を叩いて目を覚ます。 流石に1時間弱しか寝ていないと度々眠気に襲われる… 気力を奪われそうになるが… サンドイッチを口に詰め込みながら… 携帯電話を見る… 携帯電話は充電する暇がなく、3日目に電池が切れてしまった… それでも、アキラからの贈り物を見ると、頑張る力が湧いてくる。 怒られるだけかもしれない、無駄なことかもしれない… けれど、精一杯やらないと… それこそアキラに想いは通じないから… やれるだけやる…。 アキラを振り向かせたいから… その一心で、過酷な一週間を頑張り抜くみずきだった…。 《純粋な想い》終。 《偽りの代償》6へ続く。 読んでくださってありがとうございましたm(__)m

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