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幼馴染
「陸人!はよ〜!」
午前8時、俺の幼馴染はいつものように玄関に現れた。
小学校からの付き合いで、お互い知らない事がないくらい仲が良い。
と、俺は思っている。
俺の幼馴染はいわゆる美形というやつで、男女両方にモテる。
180センチある身長に、サラサラな茶髪、そして垂れた二重の目。
そして性格も良くて、基本誰にでも優しい。
運動神経も抜群。でも、勉強はあまり好きじゃない。
そんな男だった。
「はよ、廉」
そう挨拶を返すと、眩しいくらいの笑顔で俺を見ていた。
今日も相変わらずかっこいいことで。
言ったら調子乗るから言わないけれど。
「ね、朝ごはん食べよ。食堂行く?購買にする?」
…んん…どうしようかな
特に食べたいものないし。
「どっちでもいいかな」
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