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食堂
結局食堂にした俺達は、ダラダラ朝ご飯を食べていた。
…それにしても、相変わらず人多いな…
購買にすればよかった。
そんな事を考えていると、無意識にため息が出ていた。
「なになに?どしたの?眠い?」
「んーん、ただ相変わらず人多いなって思ってただけだよ」
それに、この目の前にいる美形のせいで周りのかわいい男子がキャッキャッ騒いでる。
最初は睨まれたりして怖かったけど、それも時間が経てば慣れてしまった。
「あ~今日何かいつもより人多いよね?なんかあんのかな〜」
「うーん、知らない」
「だよね〜」
ちゃっちゃと食べて出よう、そう思っていたら、誰かに話しかけられた。
「アンタ、2Bの田中陸人?」
「…え?」
え?誰?
「だから、アンタ田中陸人?違うの?どっち?」
「そう、ですけど」
「やっぱり。…俺のこと、分かる?」
……はあ?
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