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身長のお話
side 鼓
遼介先輩は身長が大きい。正直、見上げてたら首痛めてたってこともあった。
......対して、俺は166cm。平均ではあるけど、やはり先輩よりは小さくて。
先輩の胡座の上、恨めしい視線を送る。
「どうしたの、つーくん」
甘ったるいこの声は自分のだけのモノだと思うと、優越感はあるけど今はそれとこれとは別。
今、俺をどんなに宥め透かしても無意味ですよ先輩!
「先輩、背、大きいですよね」
「そう?」
「どれくらいあるんですか」
「んー...この間の身体検査では189cmって言われたけど」
......23cm差
「......」
「あ、でもまだ伸びてるんだよね」
「......」
「測ったのちょっと前だし、190cm超えて......、って、あの?つーくん?何その分厚い本。......まさか六法全書?なんで持ってるの、なんでそれを俺の頭の上に置こうとしてるの?!ちょ、つーくん?つーくん?!」
縮んでしまえ、と俺は先輩の頭に分厚い本 三巻を押し付けたのであった。
PS.先輩の身長は190cm優にを超えていたので、縮むまで俺に触るなと言っておいた。
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