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焦らされに焦らされた俺はもうだいぶ頭も回らんくなって来とった。
どこかでは冷静なつもりなんやけど、実際にはもう既にドロッドロに甘やかされることしか考えれてないって感じ。うん。気持ちようなりたいもん。悠の手を掴んで股間とウシロとどっちにも触れられる位置へ持っていく。
『ココぉ。お、おれのち..ちんぽとぉ、け…ケツ、マン..もう、セツナイからぁ。触ってぇ?』
「どんな風に触ってほしいの?」
まだ言わせるか。
と思ったらパンツの中に手が入ってきた。
やんわりと包み込まれる。風呂上がりであったかいはずの悠の手が少しだけ冷たい。俺のそんなに熱いんやろか。
「あぅ、いっぱい、ゴシゴシしてッ、」
『擦るだけでいいの?』
耳元で囁かれると堪らん。それだけで先が濡れる。
「んぅ、先っぽカリカリってしてほしい」
『他には?』
「んあぅっ!ァ、あとッ、裏スジ、グリってぇッ、ヒァあゥっ」
悠は俺の言うままに弄ってくれる。尿道口を指先でひっかいて、裏すじをもう片方の手で押しつぶす。それだけで…
「んヒッ、あぁ、ゆう、ゆぅ!も、いきそ。」
『ダーメ。』
「んぁ、なんでぇ?」
あともうちょいでイケそうやったのに、限界まで来ていた熱がそこで放置される。ゆっくりじんわりと快感の波が引いていく感じが堪らなくもどかしい。
『今日は酒入ってるからそんな何回も勃たないでしょー。だから、俺のでイッて?』
色っぽく濡れた瞳が俺の瞳を捉える。
パンツが膝下までずり下ろされて熱いものが後孔に押し当てられた。ほんとに自分でしたのか定かでないけど、若干先がめり込む。自分のアナがきゅうきゅう吸い付くのがわかる。ハッと小さく聞こえた悠の声に奥がきゅぅうんってなった気がした
「あぁぅ。ゆう、入れてっ。」
『ならしてないから痛いかもよ?』
「いいっ、ゆうなら痛くてもいいっ。どうせ気持ちくなるから、はよう奥まで来てっ。ゴリゴリってナカ、擦ってぇッ」
『このっ…も、どうなっても知らないからねっ!』
はやく悠のが欲しくて正直自分でも何を言ったのかわからんかった。ただ、熱いのが奥まで一気に入ってきたその事実に
あぁ、俺ちゃんと伝えられたんやなぁ
と漠然と思った。
『康太、大丈夫?』
「ん、だいじょぶ。ァ、う、フ、動い..てぇ?」
一気に入れても馴染ませるためにか動かんでおってくれる悠は優しいと思う。俺もちょっとだけ落ち着いたし
『やっぱり、ちょっとキツイ...』
それは自分でも感じとった。いつも以上に悠の形がはっきりわかる。ナカがうねってたまぁに吸い付く感じが自分でわかるって結構恥ずかしいもんやなぁ...
『康太、キスして』
さっきまでは自分からしてきてたくせに、全部が全部主導権を持っていくわけではないんよなぁこの子は…枕を握りしめとった手を離して悠の首に回す。だるい上半身を起こしてゆっくりと唇を重ねた。
『んっ、ンゥ…ハっ..ぅ』
今人気沸騰中のイケメン声優が、
舌を噛まれるのが好き
やなんて、俺以外の誰が知ってるやろう?
絡めながらも口を離すと、人より少し長めなソレを少し恥ずかしそうに出してくるんが可愛い。こういう時は目ぇ合わせてくれんのやけど、それが堪らん。萌えるわぁ。
『ンッ、あ…こーは』
その状態で喋ろうと思うか普通。
目は口ほどに物を言うっていうけど、こいつの場合は声やな。声の表情が豊かすぎる。舌を出しとるせいで口の中の筋肉使うんやろ。若干声が震えてて、出された舌もプルプルしとる。
「ん...」
唾液で濡れる舌の腹を舌先でつつく。ピクリと跳ねる肩が可愛いなーと思いながら先同士を絡める。焦れったいやろなー
まだ?ねぇまだ?まだかまないの?
って思っとるやろなぁー。待ち切れんくってちらりとこっちを伺う目を捉えた瞬間に前歯で皮をこそぐ。
あ、大きくなったな。この時は動き止まるからこっちに集中できるんがいい。悠はまだこっちを見たままや。可愛ええなぁ…半ばくらいかなー。
舌の半分くらいのところを歯で挟む。ゆっくりちょっとずつ力を入れる。くれぐれも力を入れすぎないように。明日の仕事に支障が出るからな。何回かカミカミしてやると満足したらしい。というかもう下半身が限界なんやろ。顔を離して俺の額に口付ける。
『ありがと。気持ちよくしてもらったし、俺も気持ちよくしなきゃね。』
ぐいっと足が持ち上げられて膝が胸につく。ゆっくりと腰が引かれてナカのものがズルズルと出ていく感触に体が震える
「あっ、あぁァっ、ぬ、抜けっ」
『大丈夫っ』
カリが引っかかるところまで来たと思ったら、もう奥の壁に突き刺さるくらいまできてた。
「ヒッ?!あぁあ?!あうぅっ、ひゃ!?ゆうっ、んぅ、うあッ、これ、コレぇっ」
ゆっくり引かれて思いっきりつかれる。上下に回るような動きが繰り返される。
焦れったいのと急激な快感とが交互に押し寄せて来て、頭ん中が引っ掻き回されるような気がした。抜かれるたびにぞわそわして腰がカクつく。そんでもって奥まで押し込まれると腹がビクビクってなって、ナカが締まる。
もっと、もっとついてほしい。気持ちいとこを擦ってほしい。気持ちよくなりたい。イキたい。
そればっかりが頭を埋め尽くした。
「ひンッ、あぅっ、ゆう、ゆうっ!も、それ嫌やぁ。焦らさんといてぇ、おねがいっ、はよ、来てぇやぁ」
我慢の限界やってん。背に腹は変えられん。
ナカで悠が大きくなったのがわかった。
息を詰めた悠の顔は、いつもの爽やかな好青年の表情やない。熱に浮かされて欲望をさらけ出した雄の顔。背筋がゾクゾクする。
さっきまでと同じようにギリギリまで引かれた腰が一番奥を穿った。動きは変わらんのにその速さと強さは全く比べ物にならん。
「んんぁああっ!あっ、あんぅッ…悠、ゆうっ」
痛いほどに突かれる奥が、悠のに吸い付いて離れん。肉同士がぶつかる乾いた音と、繋がったところから聞こえる濡れた卑猥な音が耳まで犯しにかかってきとるみたい。
『せっ、かくッ今日はゆっくり、っ…優しくしようと、ンはッ..思った、のにっ!』
「いっ、ァあアっ、あっ、あハッ、そこ、そこ気持ちぃッ。んゥ..もっと、ちょうらい、ぁン…ッ悠のナカにっ、らひてぇ」
ふわっふわの滑舌で何か口走った気がする。多分やらしいこと言うたんやろなぁ…悠の腰が今までで一番キツく早く叩きつけられ始めた。
『もうッ、そんなこと言われたらっ。あぅッ..イキそッ、全部っ、全部康太のナカでだすから、ハッ…ちゃんとッ受け止めてよ!』
目の前がチカチカする。悠の必死な顔が可愛くて可愛くて、堪えきれんくなった。さっき1回せき止められた熱は既にどこかへ飛んで新しくて、さっきよりもあっついのがせり上がってくる。
「あっ、ぁ、もうアカンっ、出るッ、イッ…あぁああっ」
どろりと俺の腹に温いのがかかるのとあっついのが奥に叩きつけられるんがほぼほぼ同時やった。
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