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第3話

同じ頃、那緒也は海を泳いでいた。 あの人をオレ一人で助けたら絶対一目置かれるっっ。 一目置かれたいがため、快司に黙って救出活動をし始めた那緒也はほどなくしてその顔をこわばらせた。 要救助者にしがみつかれ溺れかけている那緒也がいる海。そこで一人で救助道具を持たず救出活動をしてはいけない理由を思いしった那緒也は溺死するかもしれない…と言う恐怖感を感じ涙を流し始めた。 刹那、救助道具を手にした快司がその場に現れた。 「これにつかまって下さい」快司がそう言うとパニックになっていた要救助者が平静を取り戻した。快司の声は聞く人を落ち着かせる不思議な力がある。 要救助者はサーフボードの様な物につかまり那緒也もまたサーフボードのような物につかまった。

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