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第2話
ナンパする相手を探している若者。純粋に水泳を楽しんでいる子供。日焼けしようとしている若者。
数多くの人の姿がある海水浴場を歩いている快司はパトロールがてら那緒也に要救助者を見つけても絶対に一人で救助道具を持っていない時は助けに行くなよ…と言う言葉を発した。
「…解りました」泳ぎが得意な那緒也はその首を傾げた後、そう言い快司は一人で救助道具を持たずに助けに言ってはいけない理由を話し始めた。
ほどなくして那緒也が返事をしない事に疑問を抱いた快司は視線を移した。
「…あの、バカッッ」
その時、一人で何も持たず要救助者を那緒也が助けに行った事を那緒也の背中とその先で溺れている人の姿を目にして悟った快司は刹那、走り始めた。
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