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第14話

あれは小学五年生の暑い日。 アスファルトの照り返しが蒸し暑くて、それでも大好きな独歩と一緒なのが楽しくて仕方のない、まだ幼くて拙い恋心を抱いたときのオレだった。 独歩と入った委員会も一緒で、一緒に帰っている最中のこと。 『あ、』 『どっぽー、どしたの?』 『……社会のプリント出しそびれた。戻って先生に出さないと』 『明日でいいじゃん。帰ろ、どっぽちん』 『だめだ!!……俺が出さなかったらクラスに迷惑が掛かるかもしれない』 なんでそこまで独歩は責任感があるのか分からなかった。 忘れちゃったのは仕方ないんだし、明日出せばいいことだよ。 『先に帰ってくれ、一二三』 『じゃオレも一緒に学校に戻るー!!』 『一二三、俺に付き合わなくていいから。……これは俺がしなきゃいけないことなんだから』 独歩はそう言って、学校に戻った。 『……オレっち、どっぽにウザがられてんのかな?』 その日オレは一人で下校した。 その日の出来事はオレにとって忘れられない出来事が起きた。 オレは痴女に性的な意味で襲われた。

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