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第29話 オレ達の『関係』。(一二三目線)
その日の仕事が終わり、僕は独歩君と暮らすマンションに帰っていた。
親友の独歩君と暮らし初めてから何年経っただろうか。
小学生の頃から一緒にいたせいであまりそんな記憶が薄れていた。
お客様用のスマホを見てみると、かなりの数のLINEが入っていた。
歩きスマホはよくないけど、マンションに帰ってスーツを着たまま返事をしたくはないから、簡単に返していた。
やっと返し終わって、プライベート用のスマホをチェックしたら、LINEが一件入っていた。
愛しの独歩君だ。
接待で飲ませられ過ぎた
一応終電で帰れたが、家のことは何も出来ないと思う
明日は有給取れたから、昼間で休む
俺の部屋には入らないでくれ
どういうことだろうか。
飲み潰れているなら、こんなはっきりしたLINEは送ってこれないだろう。
妙だと思いつつも、僕はマンションへ帰宅した。
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